Story
日本の裂き織から世界の裂き織へ
そのルーツは、寒冷な気候のため綿や織維製品が貴重だった東北地方にあると言われます。
江戸時代に、近畿から古布木綿が入るようになり、木綿の肌触りのよさは多くの人を魅了しましたが、 古布とはいえ人々にとっては、安いものではありませんでした。
そこで、人々は、古布を裂き織にして、野良着や敷物に活用後、更にボロボロになり使えなくなったものは、火にくべ燃料とし、燃やした灰は畑に撒いて土壌改良に使うなど、サスティナブルな使い方をしていました。
裂き織は、その工程のほとんどが人の手で行われ、布を細く裂いてよこ糸をつくり、経糸を通した織り機で一段一段ていねいに織り込んでいきます。
昔は、日常生活に用いる衣類や布団などの布を、裂いて細く繊維状にし、ねじりながら織り上げていました。
それは、単なる作業ではなく、人の手を通じて、ものを愛おしむ気持ちも一緒に織り込まれたもの。
私たちは、その裂き織のルーツを継承し、エシカルな精神、そこから広がる幸せを世界中の人々と共有することを目指しています。
